こんばんは。
いよいよ3月に入ります。
4月から長期実習を控えている学生さんは多いと思います。
みなさんは理学療法教育において、臨床実習の手引き
なるものがあるというのがあるのをご存知ですか?
2006年までは「基本的理学療法を独立して行える」ことがゴールでした。
2007年からは「基本的理学療法をある程度の助言・指導のもとに行えること」と
変更されています。
もちろん指導者によって求めることは異なりますので
全てがあてはまるとは言えません。
が、実際にみなさんに求められているゴールはこれです。
ある程度の指導・助言がどのレベルかは規定されていませんが、
どこまで理解していて、どこからが分かっていないのかを
はっきりさせる必要がありますね。
評価や検査法は決まっていますが、正しい数値や反応を引き出すには
それなりに”コツ”が必要です。
大工さんが釘の打ち方が上手いのも、先駆者のやり方を
見て、実際にやってみて、考える。ことを繰り返したからでしょう。
これは臨床実習におけるクリニカルクラークシップ(CCS)と
非常に似た形式ですね。
唯一、難しいところは相手が人間であること。
そこに独特な緊張感とストレスを感じてしまうのは自然なことなのかもしれません。
「臨床実習学生の好感が持てる行動に関する意識調査」という研究が行われています。
気になる方は調べてみてくださいね。
すごく簡単にまとめると…
上位は「挨拶ができる」「誠意を持って対応する」「報・連・相」
実はこうなのです。
みなさんのゴールは「基本的理学療法をある程度の助言・指導のもとに行えること」です。
好感が持てる行動、とは
みなさんがこれまで生きてきた中で人としてどれだけ成長しているか。
ということを臨床の現場で示すことではないでしょうか?
知識や技術が全く必要ないとは言えません。
ただ、自身の成長のために時間や労力を惜しまずに
協力してくださる方々がいることを忘れないでくださいね。
みなさんの辛く苦しい経験が、1人でも多くの人の笑顔に変わりますように。
健闘を祈ります。
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